マレーシアで日本車は、故障が少ない事、安全であることが評価されているようで、とても人気があります。
どのメーカーを買うべき?
こちらで買うならメーカーは何がいい? という相談をするとマレーシアの人達は自国の国産車よりも日本車を勧めて来ます。日本車をすすめてくれるのは日本人として嬉しいんですが、マレーシアで輸入車は高いんです。買うのは結構勇気入ります。
そんな事を言うと彼らは、「日本車の現地組み立て車は、輸入車より安いからそれにしなよ!」と。いやいや、それでも高いってば、部品は輸入だし!
税金、高っ
税金について説明すると。日本からの輸入車の場合 2013 年の関税率は 15% です(段階的に削減されて 2016 には撤廃される予定となっています*1)。
この数字だけ見ると税金の影響は限定的に思えるのですが、そうでは無い。
実はこれに日本の消費税に相当する売上税 10% と、物品税が最大105%(!! )かかるので、購入価格はざっくり「日本での購入価格の 2〜3 倍」になります。
車社会マレーシア (*2) では、日本車に対する信頼性というか、ブランド力を感じます。
日本車も多く走ってますし、車関連商材もいけるはずなんですよねー。
エアロパーツとか。
テストマーケティングで試してみればいいのに、と思います。
こちらでよく見かけるSUZUKIのSWIFT |
マレーシアの国産車
ちなみに、マレーシア国産車でよく見かけるのは、
ですかね(NAZAKIAもマレーシア国産車メーカーとして認定を受けているんですが、マレーシア国産というには少しどうなんでしょ?)。スズキ自動車の神話
鈴木姓の存在感
ご存知、全国 2 番目に多い鈴木姓。率で言えば全体の 1.3% を占めるに過ぎません。
でも浜松では鈴木姓が 5% を占めています (*3) 。
単純に考えて通常の4-5倍のスズキさんがいる街、それが浜松です。
スズキ自動社で働くスズキさん
そんな浜松に本社を置くスズキ自動車なので、スズキさん率は我々の想像以上に高い。
それを知らない他県の人はスズキ自動車に勤めるスズキさんに、「創業者のスズキ一族ですか?」という質問することも多いらしいですが、たいていの場合一族ではないとの事。
スズキ自動車はフェアな会社なのか。
勘違いしてはいけないのだが、スズキにはカワサキさんもいるしマツダさんも、ホンダさんもいる。
「肩身狭いんじゃないか?」「なんかあると悪者にされんじゃないか?」などと想像したあなた、そんな心配は無用です。
スズキ自動車ではどんな苗字であっても分け隔て無く出世できるとのこと。
カワサキさんにも、マツダさんにも、ホンダさんにも、フェアに機会が与えられる。
事実、4 人いる副社長のうち技術担当副社長はホンダさんというらしい。
自己紹介で、「スズキのホンダです、技術担当役員です」と言うと 100% ウケると言ってました。特に海外で。
こんな話をさくっとしてくれる社長さんのキャラの前に、スズキにしようかなー、なんて心が傾きつつ、ホンダや、カワサキや、マツダにいるスズキさんはどうしているんだろう、と思った次第です。
*1 ムスタパ・モハメド通産相は2月28日、自由貿易協定に基づき日本及びオーストラリア製の自動車に対する輸入関税を3年かけて段階的に引き下げ、2016年にはゼロにすると発表した。
*2 マレーシアの乗用車世帯普及率は 60%強(タイは 13%、インドネシアは 11%)。
*3 実は、鈴木姓の全国の 12% が静岡県に集中していたりする。
http://www.pref.shizuoka.jp/j-no1/suzuki_sei.html