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2013年11月21日木曜日

新興国・ASEANのEC事情 :: 意外にもマレーシアが・・?

Written by HEDI.

ASEANのEC事情について、何回かに分けてレポートしたいと思います。まずはマレーシア。


ASEAN EC事情。マレーシアの場合。

以下、E-Commerce Is the Next Frontier in Global Expansion から抜粋。


  • 約半分の世帯がPCを保有し、人口の56%がインターネットに繋がっている。
  • 世帯あたり1.1枚のクレジットカード、5.6枚のデビットカードを保有。オンラインショッピンを簡単に行える環境にある。
  • 高品質な物流の基盤もあり、タイムリーに品物を届けることが可能。 World Economic Forumによると、サービス品質は米国と同等レベル。
  •  購買行動に、ネットユーザの評価、検索エンジン、オンラインプロモーションが影響を与えている。 
  •  マレーシアEC市場は現在2.5億ドルあるが、今後5年間で倍増するであろう。 

要は成長市場で、ECビジネスを行う環境が整っている、という事です。レポートでも新興国の中におけるEC市場リーダーか、的な扱いになってます。


ハイクオリティサービスのZALORA



ZALORAはマレーシアECプレイヤーの成熟度を見る上で象徴的なサイトと思います。







これまた、なかなかの強者サイト。Rocket Internet がお届けする(いつもながらの)クローンサービスです。何のクローンかというと、Amazon と Zappos 。
  • 48時間以内の配送
  • 代引支払い
  • 30日間 無料で返品可

マレーシアは、このサービスを提供できるベースがあるのというのがすごいと思います。特に、「30日間、無料で返品可」とか他の国でなかなかやれないんじゃないですかね。
でもマレーシアならやれるだろうな、となんか納得できます。お金の支払いでごまかされたことが無いし(今のところ)、間違えて多く渡すとほぼ100%の確率で返してくる。自分がミスしたり、悪いと思ったら、謝って来ますし。誠実な国民性を感じます。

まぁ配達時に不在だった場合、日本と違って再配達してくれない(自分で取りにいく必要がある)とかあるんですが。それでもすごいです。サービスレベルは他の新興国から比べると群を抜いていると思います。


プラットフォーマーの楽天

プレス発表によると、順調に店舗数増えているようですね。マレーシアは、プラットフォーマーにとっても、先と同じ理由ですごく魅力的なんだろうと推測します。


【マレーシア】楽天の店舗数250店、1年目の目標達成マレーシアで展開するオンラインショッピングサイトの店舗数が250店に達したと明らかにした。


海外進出を検討する際に、オンラインで相性の良い商品なんかは、楽天でテストしてみるのも良い方法です。日系だとなんか安心感ありますし。



ただ、 食品は必ず一度は体験してもらう必要があるので、 最初からオンラインで販売しても、およそ1万人程度の日本人しかターゲットにできません(移住組の方も相当数いらっしゃいますので、EC利用率はぐっと減ると思います)。


このような場合は、リアル店舗で試験的に販売してみるのは良い方法だと思いますよ。

特に食に関してマレーシアの人たちは、健康志向が強いですし、成分にセンシティブで日本人が想像する以上に保守的です。


食品でも、認知度がある、ブランド力ある商品ならECでもイケると思います。

 
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