Witten by HEDI
パームヤシプランテーションの投資話を持ちかけられて、専門外かつ興味無い上に、素人ながらも突っ込みどころに気がついたり警戒心でいっぱいなのに、それをはっきりと伝えられない小心者の HEDI です。
この投資話をある人に話したら「マレーシア人は予測が楽観的なだけで悪気が無いんだよね」と。確かに、マレーシアの人本気で良い話だと思ってそうだし無邪気に話してくるよなぁ、と妙に納得。
海外のビジネスはリスクがつきものですが、やはり失敗はしたくない。
そんな中で海外展開企業の成功率とも言えるデータがあったので、紹介したいと思います。
進出企業の失敗確率が0%?
調査方法や調査対象等の情報は(株)野村総合研究所さんのソースを見ていただくとして。この調査においては、香港・台湾・シンガポール・マレーシアの成功率が高いという結果が出ており、マレーシアに至っては進出した企業の失敗確率が 0% となっています。
NRI「非製造業の有望な進出先として今後ASEANが中国に迫る」より。 |
- 実施時期:2011年10月14日~31日
- 調査対象:国内の消費財メーカーやサービス産業の企業で売上高上位の5,000社
- 有効回答数:370社(回収率:7.4%、うち非製造業349社)
香港・台湾・シンガポール・マレーシアはなぜ成功確率が高いのか。
先の報告書でも何点か述べられていますが、これらの国には
- 華僑文化
- 親日
- 高い可処分所得
といった共通点があります。
成功確率が高いとの結果が出たこれらの国ですが、一方では人口規模が小さいため、インドネシア、中国、タイ等に比べると関心を集めにくい傾向があるように感じます。
とは言え地理的に近い国、つまりシンガポール・マレーシア間、台湾・香港間、といった展開も容易であるため、規模のマイナス面をある程度カバーしていると言えるでしょう。
成功確率が高いとの結果が出たこれらの国ですが、一方では人口規模が小さいため、インドネシア、中国、タイ等に比べると関心を集めにくい傾向があるように感じます。
とは言え地理的に近い国、つまりシンガポール・マレーシア間、台湾・香港間、といった展開も容易であるため、規模のマイナス面をある程度カバーしていると言えるでしょう。
香港・台湾・シンガポール・マレーシアのビジネス環境
そして、これらの国はビジネス環境も整っています。世界銀行によるビジネス環境ランキングは、シンガポールが1位、香港は2位、マレーシア6位、台湾16位と軒並み高い順位につけています。
このランキングは、輸出入貨物や物品の標準化レベル、手続きの時間・コスト等、商業紛争の解決に関する司法制度の効率性、投資家保護など、を総合的に判定しランク付けするものですが、ビジネス環境ランキング順位と成功確率はやはり相関が高いと思われます。
例外として、ビジネス環境が整っているものの、NRIの調査で上位にこなかったタイに関しては、(日本企業の)レッド・オーシャン化が進行していることが関係していると思われますが、この点に関してはデータがありませんので、データが得られたら追記したいと思います。
例外として、ビジネス環境が整っているものの、NRIの調査で上位にこなかったタイに関しては、(日本企業の)レッド・オーシャン化が進行していることが関係していると思われますが、この点に関してはデータがありませんので、データが得られたら追記したいと思います。
海外進出の失敗確率を 0% にする方法
同時に成功確率も 0% です。
そして、少子高齢化が進行する日本市場「だけ」で勝負することを選択した企業が、継続成長していける確率は・・?